なんてくさいんだ ロンドンを救ったジョゼフの物語
コリーン・ペリ 文 ナンシー・カーペンター 絵 金原瑞人 訳 (あかつき)
娘が図書館で選んで持ってきました。
正直なぜ選んだのか、全くわかりませんでした。少し難しそうだし、絵も娘が惹かれそうな感じでもないしなー、と思いました。
でも読んでみると、ものすごく勉強になる絵本でした。
文字も多く、難しい言葉も多いです。少し説明が必要になるかもしれませんが、小学生中学年以降であればなんとなく理解できそうです。
私も「へえー」と勉強になる内容でした。
どんな絵本なのか、どんな学びがあったのかをお話していきます。
どんな絵本?
話の舞台は、今から約170年程前のイギリスの首都ロンドンです。
ロンドンを流れるテムズ川は、むちゃくちゃくさかったそうです。
今とは違い下水の処理がきちんとされていなかったから。
そしてもっとさかのぼり、1500年ころからのロンドンでの下水事情についての説明が始まります。
どのようにして、排泄物を処理してたのかということです。
どんどん排泄物はたまっていくばかりです。しかし大きな対策はせず時間が過ぎていきます。
そして1819年、このうんち問題に明るい光が!
この物語の主人公、ジョゼフ・バザルジェットが生まれました。
その後、コレラという伝染病が大流行しますが、正しい解決方法はでないままでした。
何万人もの人が病に倒れましたが、ジョゼフは無事でした。
そしてジョゼフは大人になり、下水道を担当する技師長になり、テムズ川をきれいにする計画を持つようになります。
ここからジョゼフは、たくさんの苦労を経て下水道工事を大成功させます!
ジョゼフのおかげで、コレラの問題は解決し多くの命を救う結果になりました。
発見・学び
・分かりやすい言葉で、下水道のしくみについて学ぶことができます。
・現在でもコレラや、水の大きな問題があることを知ることができます。
・自分に出来ることは何か?を一緒に考えることができます。
・あきらめずに続けることの大切さを学べます。
大人でも知っているようで知らない、下水道のしくみ・どうような経過をたどってきたのかを知ることが出来ます。
子どもにも分かりやすい言葉で、興味をもって読み進めることができます。
ときどき難しい言葉もありますが、一緒に勉強していくことができて、とても楽しい時間でした。
絵も子どもにとっては、おもしろいかもしれません。
そして、昔の話で終わったことではなく、現在でもこの問題があることがきちんと描かれています。
娘も「そうなんだ」と世界の状況を知り、驚いていました。
他人のことで自分には関係ない!ではなく、自分に何かできることはあるのか?と環境についても、一緒に考えるいいきっかけになりました。
一生懸命に下水問題に取り組み、偉業を成し遂げたジョゼフをみて「あきらめないこと」の大切さを改めて学ぶことが出来ます。

まとめ
今まで読んだことのないジャンルの絵本でした。
最初は途中で娘は飽きると思っていました。でもそんなことはなく、一生懸命理解しようと聞いていました。
集中出来る時間が増えたなと思ったこともそうですが、理解しようとしている姿に成長を感じました。
すごく勉強になる絵本で、小学生中学年〜のお子様におすすめです!
ぜひ読んでみてください♪
今日もおつかれさまでした。おやすみない。
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